2014年3月7日金曜日

3/6 数学Ⅱ 統計は数学ではないが・・・東大はどうする?

今回から今年度の数学Ⅱの開始である。
2年前の教科書改訂から中高ともに前面に押し出されている統計分野であるが、この内容を授業で扱うときは憂鬱である。なぜなら統計は数学ではないからだ。
今回は“資料の活用”について「階級」「度数分布表」「ヒストグラム」「度数折れ線」「相対度数」「相対度数分布表」「代表値」を講義した。あまりの内容の薄さに生徒たちも失笑していた。

この統計分野については、個人的に、来年度の東京大学の募集要項の発表を注目している。これまでも高校の数学の教科書には統計分野は掲載されていたが、選択科目(数学BやC)であったこともあり、東京大学は募集要項において統計分野の出題はしないことを明言してきた。しかし、今回の教科書改訂でついに統計分野が必修である「数学Ⅰ」に導入されてしまったのだが、それに対して東京大学がこれまで通り統計分野の出題はしないと明言するのかどうかを注目している次第である。