2012年10月28日日曜日

10/27 大学受験数学Ⅰ                           ~“お子ちゃま”に真の学力はつかない~

先日、勉強姿勢について苦言を呈したが、本当に“お子ちゃま”というのは浅はかでどうしようもない。

空間図形の問題で昔の東大の問題を扱ったことはここでも紹介したが、中学生でこのクラスに参加している生徒が全員、この問題を復習してこなかったのである。この問題の類題はここ何十年も大学入試では出題されることはなかったが、難関高校入試の必須典型問題となってきたことはここでも紹介した。この問題の類題を出題したことのある高校の数はかなりにのぼるはずである。にもかかわらず、この問題が“東大”の問題であると言っただけで、最初から何もしようとしないのだ。つまり、勉強する気などなく、勉強しないための大義名分を探して、見つかればやらないという姿勢なのである。「どうして復習しなかったの?」と親御さんに訊かれれば、「東大の問題なんて今できなくても関係ないし」と答えるのだろう。この問題とほぼ同内容のものが多くの高校入試問題として採用されたことがあるということはひた隠しにして。

以前、難関高校を希望する中学生がどこまで高校内容にまで踏み込んで学習しておくべきかということについて書いて http://eisuken2012.blogspot.jp/2012/05/512.html 、それをプリントアウトして読ませたこともあるのだが、全く何も理解していなかった。というより、理解しようとしないのだろう。だが、そういう生徒に限って、学校の定期テストはきちんとお勉強する傾向にある。それは、学校の成績は親御さんが気にするから、やるのだと思う。要するに、自分のために勉強するのではなく、親に言われるから、親の目が気になるから勉強しているのである。そんな気持ちで本当の勉強ができるはずはない。ということで、その当然の結果として、模試の成績はガタガタである。学校のお勉強が本当に本質的なら、学校の成績が良ければ模試の成績も良いはずである。模試の成績がガタガタになるなんてことはないはずだ。本質的な勉強は言い訳を探してやらないようにするくせに、本質的でない勉強はせっせと一夜漬けの暗記をする。そして実力はつかずに模試の成績はガタガタ。一体何がしたいのだろうか? 
私にはまったく理解できない。逆に、彼らの数ヵ月後の受験結果は手に取るように分かる。このまま態度を改めないのであれば・・・


前回から“確率”の学習に入り、確率空間の設定の重要性と事象の排反と和の法則について学習したが、今回は「排反でない事象の和事象の確率」「1つの事象内の余事象の確率・出る数字の最大値の確率」「確率の最大値」「独立試行」「独立試行と和の法則」を講義した。


宿題は今日の復習をしっかりとして、次回復習テストで合格点をとれるようにしてくること。