2012年5月20日日曜日

5/19 大学受験数学Ⅰ

今回は「2重根号のはずし方」と新しい項目として“2次方程式”から「未知定数を含む2次方程式」「2次方程式の判別式と解の個数」を講義した。
2重根号のはずし方は全中3生にとって必須事項だと私は思うのだが、文科省の指導要領はそうなっていない。私が2重根号のはずし方を全中3生にとって必須事項だと考える理由はこうである。
平方根を習った以上、平方根が答えになる問題が出題されるのは当然である。その際、出題者が想定している解き方をすれば2重根号など現れないにもかかわらず、それとは違う解き方をしたために最終的な答は同じになるのだが、途中で2重根号が現われてしまうということはありうる。文科省が2重根号は高校課程だと(意味不明な)主張をしようとも、問題を解く側(中学生)の解き方まで制限することはできない。正しい考え方で解いている中学生に対して、途中に2重根号が出てくるという理由だけで、その子にこの解き方はダメだとウソを教えるのが指導だとは私には思えない。そのような解き方をしても最終的な答を導くことのできる方法、すなわち2重根号のはずし方を教えておくのが指導というものだと思う。

再来週あたりの授業から、「場合の数」を扱う予定なのだが、このクラスの在籍生徒が公立中3、国立中3、私立大学附属中3、中高一貫私立高1(中入生・高入生両方)、中高一貫公立高1、国立高1、公立高1と様々過ぎて、「場合の数」の予備知識が統一されていないことが予想されるので、あらかじめここまでの予備知識は前提とするというものを提示しておいた。具体的には、昨年度当室中2が学習した内容「体系数学2代数編~場合の数~」を前提とすることにした。


宿題は、今日の授業の復習と次回復習テストで合格点をとれるようにしてくることと、「体系数学2代数編~場合の数~」を学習しておくこと。