2012年5月26日土曜日

5/25 数学Ⅰ~文科省の定める指導要領・教科書について~

今日は「文字式の基本(3)」を学習した。
前々回学習した「文字式の基本(2)」の続きにあたる。
単項式どうしの乗除から始め、単項式と多項式の乗除(除法は単項式で割る場合のみ)、分数式の乗除、多項式どうしの乗法を学習した。
多項式の乗法については、まだ中学1年生の5月なので、乗法公式を憶えさせることよりも、多項式の乗法は分配法則の繰り返しで必ず求めることができるということを学ぶことの方が重要だと考え、乗法公式にはふれなかった。その代わり、より本質的な考え方として、いくつの多項式の積であっても、各多項式から1つずつ項を取り出してかけて全部たすという操作で求められることにふれた。これは高校数学Ⅰ・Aで学ぶことになっている二項定理 (x+y)^n (x+y の n 乗)の考え方の基礎になる考え方である。
高校数学Ⅰ・Aと言うと、それだけで無理だと考えたり、まだやらなくていいと考える生徒や保護者が多いが、その考え方は誤りである。以前http://eisuken2012.blogspot.jp/2012/05/512.htmlも書いたが、学ぶ学年はあくまで文科省が決めたものであって、何の根拠もない。自分で考えに考えぬいてそれでも理解できないものだけが、まだやらなくていいものだと考えるべきである。文科省の定める指導要領・教科書は学習の最低ラインであることを忘れてはならない。最低ラインに合わせて学習しておいて、上位の学校への合格を希望するというのは明らかにおかしな話である。すべてを先取りすることが正しいとは思わないが、本質的な考え方についてはできるだけ早く慣れ親しんでおくことが大切だと思う。


宿題は今日の授業の復習をしっかりとして、月曜日の計算練習の時間までにできるようにしておくこと。また、前回の復習テストの直しをして、不合格者は月曜日の再テストで合格できるように勉強しておくこと。次回の復習テストでは必ず合格できるように復習しておくこと。