2012年12月22日土曜日

12/21 数学Ⅰ

今回は“空間における平面と直線”について講義した。
具体的には「平面の決定」「直線と平面の平行・平面と平面の平行」「直線と直線の垂直・直線と平面の垂直・平面と平面の垂直」「直線・平面の位置関係(直線と直線・直線と平面・平面と平面)」「点と平面の距離・平行な2平面の距離」を講義した。

この項目は、中学の教科書の定義と高校の教科書の定義が異なっているものが目立つ、かなり特殊な項目である。もちろん高校の教科書が正しく、中学の教科書の通りでは高校の数学はおろか難関高校の入試問題も解けない。例えば、中学の教科書では「2直線が垂直である」ことは2直線が交わる時についてしか定義していないが、高校の教科書では2直線が交わらない時にも定義してある。難関高校の入試問題も表面上は教科書に従っていることを装っているため、2直線が交わらない時に垂直であるかどうかを問うことはないが、それが分からなければ、直線と平面が垂直であるかどうかを判断できないために解くことができない問題が出題されることがある。授業ではもちろん難関高校受験にも弊害が出ないようにするのが当たり前である。
文科省は、中学の数学と高校の数学の整合性が取れるように作成すべきはずだが、中学と高校の文科省の担当者が違うのか(当然監修者は違っている)、いかにも役人の縦割り仕事という感じだ。

宿題は今日の復習をしっかりとして、次回復習テストで合格点をとれるようにしてくること。