2013年3月12日火曜日

3/9 新年度 数学Ⅳ

今日から新年度の数学Ⅳの開始である。
内容は高校数学Ⅰ“データの分析”と高校数学Ⅱ・Bが中心となる。

今日は“データの代表値・データの整理”について「データの代表値(平均値・中央値・最頻値)」、「度数分布表・ヒストグラム」、「相対度数・累積度数・累積相対度数」を講義した。

この単元は、はっきり言って“数学”ではない。授業するかどうかもかなり迷った。ただ、高校数学Ⅰにねじ込まれたことで、センター試験にも必修問題として出題されることが確実となっている以上、やらないわけにはいかず、やることにした。
この単元は“統計分野”として、何十年もの間、高校数学課程に取り入れられてきたが、これまでは選択科目であったし、主要大学の入試要項には「統計分野の出題はしない」ことが明記されてきた。にもかかわらず、今回の指導要領改訂において文科省はこの統計分野を数学Ⅰ(必修科目)に
入れるという、これまでの大学側の意向も無視した“暴挙”に出たのは嘆かわしいことである(文科省が経産省の圧力に屈したとの噂もある)。今後、この統計分野がセンター試験の数学Ⅰ・Aにおいてどの程度出題されるのか、主要大学の2次試験で出題されることになるのか、今回の指導要領の下で学習する高校生はある種の“実験台”にされることになるわけである。

宿題は、教材の基本事項をしっかりと読んで憶えるべきことを憶えて、教材に記載した注意すべき点に注意しながら、授業で扱った問題をスラスラ間違わずにできるようになるまで何度でも繰り返すこと。そして次回の復習テスト(授業で扱ったのと同じ問題5問程度を30分で行う)で満点をとれるようにしてくること。入試数学で得点できるようになるには、確実にできる問題を一つでも多く増やしていくことが重要であって、できたりできなかったりするような問題は必要ないということを肝に銘じてもらいたい。