前回の“いろいろな四角形”の残りとして、台形についてその定義、等脚台形の定義と性質を講義した。そして、今回から“関数”の学習に入った。
関数は「数」という文字が入っているが、これはその概念が中国を通して入ってきたことが原因であって、何も数字だけを扱うわけではないと注意した上で、座標平面(xy平面)の説明をした。実際、関数を英語では function と言うのであり、そこに“数”を意味する言葉は入っていない。
前回の数学Ⅰのブログでたまたまデカルトについて触れたが、まさにこれから学習する内容はデカルトの偉業に少しばかり触れられる内容である。まず今日は「点の座標」「中点の座標」「対称点の座標」について学習した。
デカルトの有名な言葉「我思う、ゆえに我あり」は、全てのものを疑って真実を追い求めた彼が行き着いたのは、そのようにして考えている自分の存在のみは疑えないというものであったわけだが、デカルトの考え出した座標平面を学習するにあたって、全てを疑ったというデカルトに敬意を払って、2点A,Bの中点の座標がA,B のx座標y座標どうしの平均になるという誰もが当たり前としていること(教科書にも参考書にも証明は書かれていない)の証明を例題として扱った。中点の座標の求め方については中1内容となっているが、やってみれば分かる通りその証明には平行線の公理や直角三角形の合同条件が必要になる。作図の項目でも書いたことだが、やはりきちんと理解を伴った学習をするためには文科省の定める順番ではダメなのだということが分かる。
宿題は授業の復習をしっかりとして次回の復習テストで合格点をとれるようにしておくこと。