昨年度までの「ハイレベル数学」と「高校数学Ⅰ」を合併して今年度から「大学受験数学Ⅰ」とした。
「ハイレベル数学」は中学生向けの最上位クラスとして設置していたが、
①「ハイレベル数学」の秋までの授業内容の大部分は現行中学課程外の内容であり、高校数学Ⅰ・Aの内容とかぶっていた(それだけのことが難関高校受験では要求される)
②今年度から施行される高校数学Ⅰ・A新課程で復活した「整数」と「空間図形」という項目は、元々学年の区別が付け辛く、文科省が課程から削除しても高校入試でも大学入試でも出題されたりされなかったりしてきた内容である(例えば、50年?位前に東大の一次試験で出題された正四角錐の切断の問題は難関高校入試の典型問題ではあるのに、高校の参考書にはほとんど取り上げられてこなかった。)
ことにより、さらに両者の内容がかぶるようになること、さらに、
③高校受験を終えた後のこと(大学受験の準備)を考えた場合、余力のある(これは絶対条件である。多くの中高一貫校はここで誤りを犯している。)中学生は高校数学Ⅰ・Aまで学習しておくことで、高校に入ってから無駄な苦労をせずに済むこと
以上の理由により、合併することにした。
ただ、これは参加する中学生にとってだけのメリットではない。参加する高校生は否応なく緊張感を持って授業に臨まなければならなくなるというメリットがある。もし、復習テストの結果が中学生を下回り続けるようなことがあれば、それは即、「たとえ浪人したとしても、後輩の現役生よりも偏差値の低い大学にしか合格できない」ことを意味するからだ。
授業はオリジナル教材で行った。(この件についての詳しい内容は時間の関係でまたの機会に譲りたい。)内容は「多項式の基本事項」。大半は中学内容の復習である。
宿題は、教材の基本事項をしっかりと読んで憶えるべきことを憶えて、教材に記載した注意すべき点・key point に注意しながら授業で扱った問題をスラスラ間違わずにできるようになるまで何度でも繰り返すこと。そして次回の復習テスト(授業で扱ったのと同じ問題5問程度を30分で行う)で満点をとれるようにしてくること。入試数学で得点できるようになるには、確実にできる問題を一つでも多く増やしていくことが重要であって、できたりできなかったりするような問題は必要ないということを肝に銘じてもらいたい。
欠席者はプリントを取りに来て下さい。