夏期特別時間割の大学受験数学基礎Ⅰ第1回目は“整数”から「素数と素因数分解」「素数の基本性質」「互いに素な整数の個数」「互いに素の利用法」「n!が素数で割り切れる回数」を講義した。
この“整数”という分野は受験生にとってはかなりの曲者で、今年度の高1から課程内とされたが、これまでかなり長い間中学でも高校でも課程外とされてきたにもかかわらず、難関高校および難関大学ではずっと出題され続けてきた分野である。そのため苦手とする生徒が非常に多いのだが、この分野を克服するために重要なことは、まず以下のことを理解して学習することである。
中学・高校の範囲の数学において用いる整数の性質は実は非常に少なく,ほぼ次の3つに限定される.
1) 素因数分解の可能性および一意性
2) 整数はある数で割ったときの余りによって分類することができる(「合同式」)
3) 整数は大きさが評価できる
この3つのことを常に頭において整数問題に取り組むだけで、苦手をかなり克服することができるので、頭に叩き込んでおいてもらいたい。
宿題は授業の復習をしっかりとしておくこと。