今回は数列の和に関して等差・等比数列関連とΣ 記号によるもの他に“和分法”を講義した。
大学受験で出題される数列の和の問題は
①等差・等比数列関連
②Σ 記号によるもの
③和分法
の3つだけである。
①と②は見てすぐ分かるはずだから、見てすぐ①か②と分からないものは全て“和分法”を用いるのだと方針を立てることができる。
このようなことを生徒に教えるのが指導者の役目だと思うのだが、以前も書いた某トップ高校をはじめ、ほとんどの学校ではこのようなことを一切習わないらしい。数学の授業は毎週何時間もあるはずなのに、いったい何を教えているのだろうか・・・
学校というのは本当にボロイ商売だ。重要事項をロクに教えることもせずに、ズブの素人である生徒に黒板に問題をやらせて、それを先生が直すという、先生にとっては楽で楽でしょうがない指導方法をどこの学校でも採用しているが、そもそも、間違いかもしれないクラスメートの解答を見て何の役に立つというのだろうか? 間違いじゃなかったとしても、他の生徒の手本になる解答なんて、よほど簡単な問題でもない限り高校生に書けるはずがない。大手塾や予備校の模試の採点を一度でもしたことのある人間なら誰でも、まともな解答を書ける生徒なんて全体の1%いるかどうかだと即答するだろう。それでも学校はこの方式をやめようとはしない。(それどころか、この方式を採用しやすいように、業者に学校にしか販売されない解答無しの問題集を作らせて、それを授業で使うということを続けている。もちろん、先生だけにはその問題集の解答が業者から配布されている。)
こんなやり方は即刻止めるべきだと思う。もしこれが本当に正しい方法で、生徒に学力をつけさせられるのなら、どの塾も予備校も採用するはずだが、まともな塾や予備校でそんなところはどこもない。それなのに、なにも改善することなく、毎月何万円ものお金を保護者から徴収しているのだから、学校という組織は反社会的勢力なみの無茶苦茶ぶりだ。自分は(子供は)公立に通っていて無料だから、まぁ~いいか、なんて思わないでいただきたい。その分の費用は税金という形で国民全員が負担させられているのだから。
テキストp.268, 269, 271, 273
宿題は授業の復習をしっかりとして次回の復習テストで合格点をとれるようにしておくこと。